行方不明の遺体の君へ

叶わなかった、叶えるつもりのない夢に形を与える文章に耐えられるなら読んでくれ 愛してるとか愛してたとか言葉にするのは簡単だよなだってたかだか五音だもん、それでも伝えられない伝えるつもりのないカス感情だから墓標を建ててやりたくなるんだろ。戒名…

深夜の海とか

『いま暇?海行こうぜ』と友人からメッセージが来た。 こいつには時間の概念がないのか?明日は日曜日で私も休みだとはいえ今は23時半だ。私たちが住んでいるところは車で30分離れているからもうその時点で日付は越えるし、海までは下道で1時間半はかかる。 …

死人には口だけじゃな目も耳もない

友人に暇だと言ったら、遺書でも書けと言われた。 「遺書?また変なもん書かせようとするじゃないか、気が変なのは元からとはいえ、ここまでくると本当に狂人だぞ」 「まあ待て、話を聞け。こんなご時世だ、本当にいつ死ぬかわからない。葬儀の方法位家族に…

順番の海

海を眺める夢を見る。 紅い夕陽の時間から青白い月が沈むまで、体育座りで眺めている。たまに何かが海から上がってきて、何かが海へと還っていく。何かは魚のような時もあれば、人型の時もある。人型の場合、顔は見えないし俺を認識していない。 俺一人で海…

深夜のラーメンは美味かったです。

書きかけの文章の最後の方がなんかうまく決まらないので別の文章でお茶を濁そうそうしよう。 昔って言ってもせいぜい4〜6年前くらいの期間、兄とちょっと仲が悪かった。まあ双方思春期の終盤及び序盤だったのでなんかよくわかんないけどケンカがちょっとだけ…

お前の感想はお前だけのものなんだからお前が自分で責任持って処理しろ

夏休みの宿題に読書感想文ってあったじゃん。 あれあんまり好きじゃなかったんだよね、昔っから同担拒否の気が出ていたんだなって思うんだけど。なんで感想文から同担拒否に話が飛ぶかっていうと、作品は作者のものでも、感想って読み手、つまり私のものじゃ…

人待ち(フィクション)

3歳離れた弟が突如として失踪してから明日で7年になる。 なんでもないみたいに仕事に出かけて、そのまま帰ってこなかった。いなくなって2日目の昼前に彼が勤務していた会社から無断欠勤の連絡があって、私達家族もいないことに気がついた。彼は連絡なしに友…

ざ〜〜んげ♡

手嶌葵の明日への手紙聞いてると本当に申し訳なくなる、過去の自分に ごめんなさい、俺は大学生にすらなれませんでした。高卒で就職しました。生きていたいなんてもうずっと思っていません。成人した自分へ手紙を書いていた頃のあなたではありません。タバコ…

迷惑

10分だけ文章を書こう、その10分間で考えた事は何があっても公開しよう。 人生の価値は生きている間には決まらないもので、私が死んでやっと私の人生には価値が付くんだってのはもう大体常識みたいなものなんですが、他人からの価値を気にして生きていか…

おかゆかゆかゆ

じんせ~について考えている?考えていません私ですどうもどうも。 おかゆみたいな文章が書きたいんですけど、出来上がるのは吐しゃ物なので参ってしまいました。まあ言葉は口から出るものなので案外間違っていないのかもしれません。言葉と吐しゃ物ってなん…

じここーてーかんの終わり

傲慢(ごうまん)は、おごりたかぶって人を見くだすこと。 ja.wikipedia.org 傲慢についてはウィキペディアでも読んでいただくこととします。今回はそんな話がしたいのではないので。 自己肯定感の話がしたいんですわ、通常、一般的に育てられれば自己肯定感…

二度寝、あるいは

死がもっと優しいものであったならよかった。光に包まれていくみたいに、休日の二度寝みたいに優しいものであったなら、私はとっくに死を選択している。 私が死んでもきっと誰も悲しまないなんてことは言わない。なぜなら私は、この人たちはちょっとは気にか…

だれか私をレモンサワーの缶に再梱包してください。 私と同じような人間を救うためにレモンサワーにになりたいのです。 誰かを救うことで、私がただ生きながらえているだけの無能である現実から目をそらさせてください。 4月から前いた現場に戻ることになっ…

みれんタラタラ男、書き散らす

ちょっと気になってる人間がたばこの臭い嫌いらしいので、お金もかかるしこれを機会に辞めようかなっつって、3か月くらい経ったんですけど確実になんか精神的に来てるなあと思う今日この頃の私です。まあ居酒屋とかでも吸えなくなりましたしね、去年の四月一…

今年は日曜

そろそろ帰ってくる頃だと思うんだけど、遅いなあと思いながらくつろいでいたら、バタバタと足音が聞こえてきた。勢いよく扉が開き、ただいまでもなんでもなく開口一番 「先輩先輩先輩先輩!!!!!バレンタイン!!!!チョコ!!!!ください!!!!」こ…

gutttttttti ゲロ味

会社の上司に「お前友達少ないんだな」とか「そんなんだから彼女もできないんだよ」とか言われるたびに馬鹿なのでバカなふりして「なんでそういうこと言うんですか~!」とかおどけて見せるけど、普通に削れるものが削れて行ってる気がしてならない。 夜喋る…

誰かの正月

私は正月が嫌いだ。 年始にしか顔を合わせないような親戚の年寄りどもが雁首揃えてどんちゃん騒ぎするだけのクソみたいな行事だし、去年からは4人いる年下のいとこ共にお年玉をせびられるようになったからだ。お年玉はあくまで渡されるものであってせびるも…

正月

「先輩って、季節感死んでるんですか?何が悲しくて新年なのにファミレスに来てるんですか私たち」前来た時と同じようなことを言いながら後輩は僕のほうを見た。 「季節感死んではいないよ、彼もまた冬期休暇をとっていてね。というか、前とは違う店だしいい…

新年のあいさつ

新年あけましておめでとうございます。 去年は散々な年でした。今年も散々な年になるだろうし来年も散々な年になるだろうと諦観しています。後で思い出したときに笑えればそれでいいのかもと思っているけど、その場その場で確実に私の心は死んだり致命傷を負…

怒りは可燃物か否か

喜怒哀楽の中で、前進することに関わる感情はきっと怒だけだと思っている。だけど、公衆の面前で怒りを発露するのは、美しい行為だとは思えないしそもそもうまく怒りを発露することができない。感情は、私には過ぎたものなのかもしれない。私は多分、感情を…

ファミレスにて

「どこでもいいとは確かに言いましたけど、よりにもよってうら若き乙女を深夜に連れ出すところがただのファミレスって言うのはどういう了見なんですか?先輩。」 どこにでもあるような深夜まで営業しているファミレスの看板を見ながら、後輩はふぐのようにむ…

でも、その気持ちは本当だったよ。

「身近な人を亡くすと声から忘れていくらしいですよ。」と、前に後輩に言われたことを思い出した。 随分前のことだと感じたのはきっとそれが学生の時分の思い出だからだろう。私が卒業してから、あの可愛らしいとしか形容できない後輩とは数えるほどしか会っ…

何書いたらいいのかわからなくてごちゃまぜになった

今日、姪と遊びました。車での移動が長かったので、退屈しないように窓の外を指差して植物の名前や色などを一方的に話していました。姪は最近話すようになったので、私の言葉を少し、自分でわかるところを復唱したり、私の顔をまじまじと見てニコニコしてい…

雪見だいふくを分けてあげたいひとが無限に増殖してゆく

感情とはつくづく波のようなものだと思うんですけど、いまこの「お盆休みという大概の社会人が休みかつ愛する人と過ごしているであろう時間にずっとポ○モンの厳選をしている状況」では思い出したくなかったです。 悲しいの波にもまれて私も悲しくなってきち…

雑談

最近暑いですね、去年はこんなに暑かっただろうかと麦茶飲みながらちょっと考えてたんですけどやっぱり去年も暑かったことを思い出しました。楽しみにしていたイベントやら海水浴やら花火大会やらが幼児の前を横切る蟻のごとくプチプチ音を立てて潰れていっ…

fooyou

小さい頃、休みの日に寝過ごしてしまって寝室に誰もいなかったことが数度あった。私は寂しがりやなので、ただそれだけのことで、世界に置き去りにされてしまったみたいだった。雪の降る朝だったと思う、その日は姉兄の部活かなにかの発表会で、私は行かない…

秋限定の話

折角前回、夏について思いの丈をぶちまけたので順繰りに次は秋の信仰について話をしたいと思う。詳しくは知らないが、秋の色は白らしい。あれだけ色鮮やかで目に楽しい季節が白いとは、昔の人は異なことを仰るものだと思ったら、元は中国の論語に起源を持つ…

夏信仰の話

晩ご飯を食べ終わって、ふとコーラを飲みたくなった。いつまでもやせない原因だとは思いつつ、それでもあの甘ったるくもスッキリした感覚を味わいたくなったので外に出た。 外は昼間少し出掛けたときとは打って変わって、風が冷たく、月には薄く雲がかかって…

レビューにしたかった

3月11日に発売されたamazarashiのアルバム「ボイコット」に収録されている「帰ってこいよ」という曲が最近とてもキテます。 ちなみに、youtubeにも公式がMVあげてます。良ければ是非聞いてほしいです。 https://youtu.be/BVsEcQo7In4 ここから先の文章は、私…

待ち人

「こんな町、さっさと出てってやる」 寒々しい空の下、あいつはいつも呼吸するみたいにその言葉を繰り返していた。私たちは終着駅の町に住んでいたが、その駅まで車で1時間かかるような僻地だった。バスは廃線になって久しかった。 町にはちょっとした商店と…