融通利く人生
日常の出来事や鬱憤を吐き出す場所の予定だったんだけど、何も書かなくなって久しいですわ。どうも私です。生きていくことに絶望していたけど、絶望も無意味だと知ったのでその日暮らしの心と共に毎日を何とか生きていまーす。ここを読む人はそもそも私の知り合いくらいなので関係ないけれど、きっともう何かを書きたくなることはないんだろうなって思います。未来のことだからわからないけど気まぐれを起こしたらまた何か書きます。どうせ誰にも見られないだろうけど、宣言しないでおくほうが人生は何かと融通が利くので。まあ、何も決めないほうが楽しいので楽しく生きるために何も決めないことにします。誰に何言われても変えることのできない根幹を話して終わりとします。元気でね、ばいばい。
久々に ブログにあった 文章が できたできたと お目汚し
そういえば、会社の100年寝かしたクソみたいなゴミカスボケうんこ上司がまた部下いびってるらしいという話を聞いて48にもなってやってることが変わらねえじゃねえかとかガキも小さくて首になったらそこそこ困るだろうに何やってんだあのカスとか思わないでもないけどカス上司の人生設計がどう狂おうと俺ちゃんには何の関係もないことと蒸し暑さに夏の訪れ……訪れというにはちょっと駆け足どころかスーパーカー並みの足の速さを感じる今日この頃、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
わたしでございます。
この時期になると文章というかわたしの中で凝り固まった結石みたいな文サラダを恥ずかしげもなく公開して後悔したくなる性癖ですのでこの文章を読み始めた人たちは通り魔にでも刺されたと思って最期まで読んでいってください。今際の際だぞ、笑うところでござい。
さて、先ほども書きました通り季節はほぼ夏ですな。虫たちの声も力が入ってうっとおしいことこの上ないですが皆さんは暑さにやられちゃいませんでしょうか。この時期、季節の変わり目で朝夕もいきった厨房のつまらんギャグやこの文章みたいにサムいですが体調崩しちゃいませんか。わたしはといえば体調どころかいろんなものの調子がくるってしまって現在時刻は朝四時を回ってところですがな。夜眠れない奴はどうするのかって?そりゃ人それぞれだよわざわざ聞くのはプライバシー保護の観点からお勧めいたしませんわ。
こんな文章書き捨ててるやつの紹介以外で見つけるやつがいるのかもまったくわからんしこんな文章見つけるやつ相当暇か頭かどっかちょっとやっちゃってるやつしかいないだろうと思うのでちょけても全く問題ないと思うんですが、まあやっぱり人生と書いて苦難と呼ぶような生物ですのでね自己正当化の儀式の時間でありますよ。
誰かに無責任に励まされたり、がんばれってお声がけしてくださるどっかの誰かの善意を全力でどつきまわして回っているこの社会につば吐く程度じゃもったいない。顔面に騎乗してクソでもしてやる気持ちでかんばりましょうね。
悲しいニュースが新社会人が初めていった飲み会でペースもわからず鯨飲鯨飲して吐いたゲロの年間生産量を軽々凌駕するほど話題沸騰チョモランマって感じでわたしも好きな漫画で推しがその辺のモブと一緒に死んでた時ぐらい悲しい気持ちになりかけてましたが、なんもかんも気にしないほうが楽だってことに気付き始めました。パンツが前後とか裏表とか逆でも死にゃしねえんすよ人間って、生きぎたねえので。油汚れが裸足で逃げ出してアラヤダ奥さんキッチン奇麗ってなレベルでね。
楽しいニュースに目がいかない理由なんつーもんはわたしらのお目目に悲しいフィルターがデブにデブって直接言えないときのオブラートみたいに張り付いてるからにすぎませんね。要はとらえ方なんすよ。仕事で失敗しようが、作った昼飯が超ド級の不味さで卒倒しかけようがね。仕事の失敗は環境状況上長協調いろいろありますが基本的に自分のせいじゃないことのほうが多いし、仕事で挽回すりゃいいんすよ。東京の敵を長崎で討とうがオーストラリアで討とうが知ったこっちゃないですけど仕事の失敗は仕事への取組みとかそういうのでしか挽回できないんでね。社会人5年やってるけど気づくの遅すぎ問題社会問題っつってね、はいこれ爆笑問題でござい。笑えよ。作った昼飯がまずかったことに関しては知らん。自分で生み出したもんに責任持てよ、昼飯だろうが会議の資料だろうが生産者に責任が生じます。自然の摂理だしょうがないねん。
明け方に文章書き始めるとやる気もりもりマルマルモリモリつって夜中に悲しい気持ちで文章書き始めるより筆に脂が乗っちまって活きがいい文章になっちまってびっくりしてます。なーんだねこか。よろしくおねがいします。
中身のない文章にここまでお付き合いありがとうございました。文サラダには文サラダで勝負だ。心の底からどつきあいしようぜ!
行方不明の遺体の君へ
叶わなかった、叶えるつもりのない夢に形を与える文章に耐えられるなら読んでくれ
愛してるとか愛してたとか言葉にするのは簡単だよなだってたかだか五音だもん、それでも伝えられない伝えるつもりのないカス感情だから墓標を建ててやりたくなるんだろ。戒名はカス。
きっしょい、フられたのなんて7年近く前なのに未だに引きずっててマジできしょい。恥ずかしくねえのかよ、お前の青春なら電車に轢かれちゃっただろ。記憶を遡るのはマグロ拾いに似てるか?クソ野郎。
生きててくれりゃいいって?恥ずかしいこと言うなよガキじゃああるまいし。生きてて当たり前だろ。おまえ、あの人の人生に本当に食い込めたと思ってんのか、どこまでめでたい頭してんだ。お前なんてあの人にとっちゃハエ以下だよハエ以下。すれ違ったって話しかけてくれるわけ無いだろ。バカ言ってんじゃないよ。バカらしく黙ってろよ。大体な、自分の人生の責任も持てないようなやつがな、他人の幸せ祈るとかバカじゃねえの。まずお前が幸せになれよ。お前が幸せになって余裕ができて初めて他人の幸せに手を伸ばしていいんだよ。お前が死にそうな顔して生きてるのになんで他人ばっか気にしてんだよ。誰かと幸せになって欲しいとか言うなよ。お前が幸せになってから土下座でも切腹でもして隣にいれるようになれよ。見たこともねえ他人にあの人の幸せ祈るくらいなら今すぐ消えろカス。てめえに愛を語る資格はねえよ、バカ。他力本願を愛とか語ってんじゃねえよ、誰がお前を幸せにしてくれんだよ、酒も金もお前の心埋めてくれねえだろ。あの人しかいねえと思ってんだったら隣に立てるよう努力しろよ、バカ。それができねえんだったらてめえとの縁もここまでだ。勝手にしろ、バカ野垂れ死ね。
スクショ見て生きてるとか言うな。死ぬわけ無いだろ、死ぬわけ無いだろうが。あんなにいのちの匂いがする人が、死ぬわけ無いだろ。生きてるに決まってんだろ。お前が死ね。地獄に堕ちろ、初恋の女信じられないようなやつが生きてる振りするな。死人と何も変わりゃしないよ。お前なんか、どこへなりとも消えちまえ。
深夜の海とか
『いま暇?海行こうぜ』と友人からメッセージが来た。
こいつには時間の概念がないのか?明日は日曜日で私も休みだとはいえ今は23時半だ。私たちが住んでいるところは車で30分離れているからもうその時点で日付は越えるし、海までは下道で1時間半はかかる。
『今何時だと思ってるの。君は今日仕事だったんでしょ、早く帰って休みなよ。』送信。
即返信が来た。
『時間が遅いのはまあ悪い、でも見てみたくないか?深夜の海。』
……見たくないと言えば嘘になる。もちろんだとも、時期は初夏と盛夏のちょうど真ん中、梅雨もそろそろ明けるんじゃないかという頃だもの。そんな時期に海に行きたくないやつは人生が充実している。
思案していたら追加でメッセージ。
『車は俺が出す、ガソリン代は心ばかりを。』
乗った、こいつのことだから着いてからファストフードのセットでも奢ってやれば喜んで運転するだろう。
『わかった、〇〇のコンビニで時間つぶしてる』送信。
『あいあいさー』
なんとも気の抜ける返事だがこの人はいっつもこんなんなのでそこには触れないことにした。
ちょうど30分経った頃、飲み物買ってコンビニで待機してたら連絡。
『ついたよん』外を見ると見慣れた軽が停まってる。
車に乗り込み、アイスコーヒーを渡しながら問う。
「急にどうしたの本当に。私じゃなきゃ来なかったね」
「まあまあ、話すようなことは特になかったけど海に行きたいと思ったんだよ。でも一人で行くのはつまらないし何より怖いだろ?夜の海に一人なんて」
嘘だ。と思った。この人がこんなふうに私を誘うのは何かあって一人でいるのが嫌なときだけだ。わざわざそんなこと言うほどじゃないからへえそうかいと返した。
「じゃあ、よろしく頼むよ?運転手」
へいへい、と言いながら車を発進させる。
こいつに運転させるときはだいたい私が音楽を流す。そもそもこいつは流行りの音楽にすら疎い。自分で聴くのは学生の頃に私が教えたアーティストの曲ばかり、最近のものは聴いていない。
案外あっさりついてしまった。深夜の海は穏やかで、磯臭い風が肺に染み入るのを感じた。
「話すようなことはないって言って、マジで何も話さないやつがいるなんて知らなかったな」
話しかけても相槌しか返してこなかった運転手にそう言った。彼はタバコをふかしながら何か考えてる風だ。私は続けた。
「タバコ、まだやめてなかったの。運転中は吸ってなかったし車も前ほど臭くないからやめたのかと思ったよ」
「習慣はそうそう消えないもんでね。今は食後と仕事中しか吸わないけどさ」
「その食後と仕事中しか吸わないタバコをどうして私の前で吸ってるの?緊張でもしてるのかな」
彼は海を眺めたままタバコを吸っている。まだ何か考えているのか、あるいはただこの雰囲気を楽しんでいるのか、わからなかった。
「うーん、言うべきじゃないってわかってるんだけどな」彼は風にかき消されそうなほど小さな声で独り言ちた。
「何を言うべきじゃないの?」
我ながら大根役者みたいな返しをしてしまったと即座に後悔した。聞き流すべきだった。
「いやぁ、ははは」
会話を流そうとする君に腹が立った瞬間には、もう胸ぐらを掴んでいた。
「ねえ、ごまかさないで。ちゃんと言わなきゃわかんないんだよ、私は」
まっすぐ目を見て言う私にたじろいだ君はそれでも私の目をまっすぐ見て言った。
「特に言いたいことはないよ。人が濁してるんだからそれを聞こうとするのは野暮ってもんじゃないか?」
彼は『今は話さない』と決めたようだった。
私も最初は聞き流すつもりだったし、脊髄反射で質問した私にも非があると思った。
「ごめん、わかった。話したい時に話してよ」
ん、と彼は一瞥もくれず反応をした。
帰りの車はお通夜状態だった。
行きの車も会話らしい会話はなかったけれど、音楽を流すのさえ憚られるような空気で、そんなときでも時間が遅いせいで眠気が徐々に現れてきた。午前2時半、家まではあと1時間程度かかる。
「ねえ、休憩しないの。」
「……。早く帰りたいだろ?」
「まあね。でももう3時間近く運転してるでしょ、そろそろ一回休憩したほうがいいと思うけど。」
「じゃあ、お言葉に甘えて次のコンビニで休憩させてもらうよ。」
よろしい、と相槌を打ったところで限界が来た。
「私寝ててもいい?」
彼は少し考えてから、いいよ、と言った。
うつらうつらしていたら車が止まった。起きる気はない。彼は車を降りて、コンビニに行ったらしかった。
飲み物の一つでも買ってあげてもよかったなと思ったが、眠気には抗えない。すぐ落ちてしまった。
「おい、起きろ。着いたぞ。」
「んん……。わかった……、お疲れ様。」
「そういうとこなんだよね。」
はあ、と息をついて私が怪訝な顔をすると彼は続けた。
「今日なんて俺が海に行きたいからむりやりお前を連れ出してるのに、ずっと俺のことを心配してくれてただろ。それを顔に出したりはしないけど、なんとなく空気でわかるよ。」
「まあね、付き合いももう長いしさ。」
「俺は、お前のそういう他人を気遣うところがとても善い事だと思うよ。有り体に言えばそういうところが好きだ。」
「そう、それで?」
何を言うつもりなんだ?と目で続きを促した。
「うん、なんと言えばいいんだろうな。こういう時に。」
「そこまで言って?そこまで言って続きを考えていない事ある?」
「煽るなよ、恥ずかしいだろ。」
「素直に言えばいいじゃん。それとも私の方から言わせる気?」
「あーっ、はいはいわかったよ。」
「あなたのことが好きだ。付き合ってください。」
「言えるじゃん。」
場所は深夜の車中だけど、時間は日曜の深夜だけど。私は今この瞬間、世界で一番幸せだと思った。
死人には口だけじゃな目も耳もない
友人に暇だと言ったら、遺書でも書けと言われた。
「遺書?また変なもん書かせようとするじゃないか、気が変なのは元からとはいえ、ここまでくると本当に狂人だぞ」
「まあ待て、話を聞け。こんなご時世だ、本当にいつ死ぬかわからない。葬儀の方法位家族に伝えておかないと、お前の大嫌いな会社の人間がひょっこり顔を出すかも知れんぞ」
それを聞いて『まあ確かに』と思った。俺は直葬の後、海に散骨してほしいからだ。
「それじゃ書いてみることにするよ。ありがとな、暇つぶしの案をくれて」
「いいってことよ、それはそれとして今度なんかおごれよ」
「へっ、がめつい奴め、うどん屋の天ぷらくらいならおごってやるよ」
「あざーっす、じゃあの」
「へいへい」
そんな会話をしたのが先日のことだ。
今俺はそいつの棺の前にいる。死因は知らない、聞いていない。そもそも俺はこうやって棺を前にしても、こいつが本当に死んだとは思えない。何かの悪い冗談だと思う……思いたい。だがどう見てもこいつは俺の知っている友人の顔をしているし、喪服を着て、茫然としているおばさんの顔にも見覚えがある。どうやら本当にこいつは俺の友人らしかった。
そしてこいつは、遺書の自分の葬儀の形式までは書かなかったらしい。俺まで呼ばれているのが何よりの証拠だ。……まあそもそもこいつの家族がこいつの遺書をまだ見つけてない可能性は大いにありうるが。こいつバカだったから、どうせ書いて机の引き出しとかにそのまま放りっぱなしなんだろう。なんとはなしに想像がつく。
『最後まで締まらないヤツだな』内心でそう独り言ちて、俺は棺から離れた。
そんな死んだ友人から、手紙が届いた。というか、葬儀の後家族から渡された。
どうやら遺書の通りに葬儀を執り行い、葬儀が終わってから俺に手紙を渡すようにも書いてあったらしかった。ごめん友人、締まらないヤツとか思って。段取りが完璧である、死後のくせに。人と遊ぶときは大抵5~10分遅刻していたくせに。
家につき、シャワーを浴びて、封を切った。
どうも、これがお前の手にわたっているってことは家族は私の遺志を汲んでくれたようだね。なんともありがたい話だ。まさかこれを本当に使う日が来るとは思わなかったが、備えあれば患いなしというやつだな。とはいっても、改まってお前に伝える話なんてないんだけどな。なんかこういう機会があったら、家族以外の人間に少しでも覚えておいてほしかったっていう気持ちが7割で、残りの3割が、お前に忘れてほしくないという願いからだ。
これから先、お前がどんな人生を歩んでいくのかまだ隣で『友人として』見守っていたかったが、残念だ。月並みな言葉になるが、できるだけ長生きして、たくさん家族をこさえて、それからこっちにこい。お前とまた馬鹿話できる日を待ってるよ。
これを読んで、俺は『あいつは本当に死んでしまったんだなぁ』という奇妙な感慨が湧いた。涙は出ない、悲しみが大きすぎるのかもしれない。少なくとも俺の目から出力できる大きさではないことは確かだった。
世間一般的の道徳的には、故人の遺志は汲むものなんだろう。だが俺は、もうすでに辛抱たまらなくなってしまった。今すぐこいつに会いに行って、一発小突いてやらなきゃいけない気がした。
順番の海
海を眺める夢を見る。
紅い夕陽の時間から青白い月が沈むまで、体育座りで眺めている。たまに何かが海から上がってきて、何かが海へと還っていく。何かは魚のような時もあれば、人型の時もある。人型の場合、顔は見えないし俺を認識していない。
俺一人で海を眺めているわけではない。等間隔で俺と同じように座っている人間がいる。会話などはない。左の方から順番に海へと還っていく。大体月が真上の所に来る時間帯に俺の順番が来る。
海に入ると目が覚めるので入ったあとの俺がどうなってるかは知らない。
深夜のラーメンは美味かったです。
書きかけの文章の最後の方がなんかうまく決まらないので別の文章でお茶を濁そうそうしよう。
昔って言ってもせいぜい4〜6年前くらいの期間、兄とちょっと仲が悪かった。まあ双方思春期の終盤及び序盤だったのでなんかよくわかんないけどケンカがちょっとだけ多かった。
それはそれとして、先日兄が奥さんと娘を連れて帰省してきた。俺からすれば姉のところに続き2人目の姪と、義理の姉貴なのであまり粗相がないようにしていた。姪とは初対面だったのでちょっと緊張したけど泣かれることもなくニコニコしてメガネを掴みに来た。
まあなんもなく時間が過ぎて、晩飯食べ終わってから「ラーメン食いにいかんか」と兄から誘われた。夜食的なね。快諾してラーメンを食べに行った。
その道中、奥さんの愚痴をちょっと聞いた。
それに対して、意見を求められるようなことはなかったが、何も言わないのはなーと思い適当に色々言った。
そうしたら兄は、思春期の頃とは違いこちらの意見を否定することなく話を続けた。
兄は「子供が無事に産まれてきてくれて本当に嬉しいし、成長を見るのも楽しい」とは言っていたが「別に俺は子供がほしくてほしくて結婚したわけじゃないんだ。嫁と一緒に生きていきたいと思ったから結婚したわけじゃん。それでも子供がいればやっぱり子供が中心になるし、しょうがないとわかっていてもキツイ時もある」と言っていた。
いいことだと思う。相手のいない、できる予定もない俺には願っても得られない悩みだと思った。実際のところ、今の俺の月給じゃ結婚して育児をすることには不安しかない。相手がいないから無意味な想像だけど、俺だっていつかは伴侶がほしいし、いい相手ができればいいなと思う。子供は、どうだろう。産まれてくる子の幸せについては過去の文章でも書いた。あんまり考え方は変わってないし、俺の子供に産まれてくる子はそれだけで可愛そうだと思う。どうせいつかは生まれてこなければよかったとこの世を呪う夜が来る。明けない夜が来る。来なくてもいいのに、まるで呼ばれたみたいに来る。それなら産まれないほうが幸せだと思う。
まあ、それはそれとして。悲しかったことがもう一つ。兄は大人になってしまった。昔だったら「知ったような口訊くなカス」くらいジャブ程度に打ってきたのに。「そうなんだよ、大変なんだ。わかってくれてありがとう」等と。あまつさえ感謝の言葉を述べてきた。そんな人間じゃなかったはずだ、俺の兄は。いいやつだけど突然刺してくる言葉の一つ一つがビビるぐらい鋭いやつだったはずだ。そこまで言う必要ないでしょってくらい辛辣かつ理不尽な言葉をかけてくる人間だったはずなのに。こんな、彼女もいないし薄給だし酒も煙草も吸っている最低のクズに感謝の言葉を述べるような人間に成長してしまった。
俺は悲しかった。兄が真人間になってしまって。喜ぶべきことを喜べない自分が悲しかった。結局自分のことなんだけど。生きているうちに性根まで腐り切ってしまったみたいで悲しかった。でもこんなこと誰にも言えないし、言ったところで狂人扱いされるのは俺だし。掃き溜めに文章として吐き出すくらいしかできない。マジで終わってると思う。俺は兄のことを理不尽な暴力装置かなんかだと思ってたのかもしれない。全然そんなことなかったな。ただのいいやつだったわ。
心が歪んで軋む音がする。俺は結婚しても子供ができてもこのままだと思う。そもそも俺は一生独り身だろうから関係ないけど。