だれか私をレモンサワーの缶に再梱包してください。

私と同じような人間を救うためにレモンサワーにになりたいのです。

誰かを救うことで、私がただ生きながらえているだけの無能である現実から目をそらさせてください。

 

4月から前いた現場に戻ることになったんですけど、私がいなくてもどうにかなる現場なんです。そこに戻って無能であることを再確認させられる日々がまた始まるのだと思うと、非常に非常に憂鬱です。買ったばかりの白い靴で泥だらけの水たまりを踏んづけるみたいに憂鬱です。

ただ無能であるならまだ許容できるんですけど、上司に罵言をいただくのが嫌です。人格否定ってほどでもないんでしょうけど、疲れた体にはしみるんですよね。

 

だから私を救えるように、私のことをレモンサワーの缶に再梱包してください。

そうすればだれかに無能だとそしられることもないはずなので、精神の平穏を守るためにも。どうか。