すみませんでした。

上司とお話しする機会があったので、いろいろアドバイスを頂いたのだけれど、その中の一つに『「すみません」が多すぎる』と言うものがあった。私の性格上、誰かになにかをやってもらったらありがとうとすみませんは脊髄反射のように口から勝手に飛び出しているので、それを抑えるのは難しいだろうな、と思った。私は意気地無しの新入社員で怒られることが何よりも何よりも嫌なので、どうにかして回避しなければならないことだと思う。これはもう中学生くらいの頃からあまり変わっていない。

すみませんとかありがとうございますとか言うことの何が悪いのかまだよくわかっていないので、どうしたらいいのかもわかっていないんだけど、その上司からは「謙虚を過ぎて卑屈に見える」と言われてしまった。卑屈、まあそうだろう。私は意気地無しのハイパー妥協マンなのでそれを一言で表すならば卑屈という言葉が悲しいほどにしっくり来る。やっぱり死ぬべき時を過ぎてしまったから私はもうダメなのかもしれない。どれだけ誰かに思い詰めないほうがいいと言われたって、こういう性格なのだからと開き直ることしかできないし、溜め息を正当化するために煙草を吸いたかった。私は正しくない行いを積み重ねて今ここに立っているので、これを読んでいる誰かには、妥協も挫折も知らないまま生きていてほしいなぁとか切に願ってみる。妥協も挫折も人をねじ曲げてしまうので、「成長のために挫折を知らなければならない」とか抜かす奴の口は早急に縫い合わせてやらないと被害が増えると思う。挫折なんて知らないままでもいいのだ、転んでしまったときは誰かに手を借りて起き上がってほしい。私だってそうする。

 

そうして起き上がった後で躓いた小石を拾い上げてじっくりと観察するとなにか見えてくるかもしれないので頑張ってください。