大っ嫌いだ、自制心

なにもかにもを忘れてぶっ倒れるまで酒飲みたいなぁ、自制心のせいでできないけど。駄目になりたい、いやもう駄目なんだけど駄目駄目でグズグズな俺をこのまま愛してくれる人がほしい。赤ん坊が泣いているのを見るとなんだかほっとする、人生でちゃんと泣ける時期とか回数って限られてるから、今のうちに大声で沢山泣いておいてほしい。なんら変哲のないいつもの布団の上なのに、なんでか今日は息がつまる、深海にいるみたいだ。たった一人の深夜二時は、深海に繋がっているのかもしれない。もういっそのことこのまま浮上したくない。いき苦しい夜に呼吸ができるように煙草を吸いたい。誰に許しを乞いたいのかわからないままでいるけどどこかの誰かに許してほしい。なにを?わからないけど許してほしいという思いだけがある。だからきっと私は私のなにかを許してほしくてたまらないのだろう。誰かに手を握ってほしい、それだけで私は心穏やかに死んでいけると思う。私のような人間が生きることをどうか許してほしい。年甲斐もなく泣き喚いてみたい、愛想笑いはもうやめたい。嫌なことははっきり嫌だと言いたいし私の自尊心をチーズみたいに削らないでほしい。私の自尊心を傷つけ、えぐり、踏みにじる輩はお願いだから距離をおいてほしい。消えろとは言えないし言わない。肥大化した自尊心はそれでも私のものなので、私以外に渡す訳にはいかないんだ。優しくするなら最期まで面倒を見てほしい、なんてわがままなことだとわかっているので、私のとなりをさしだすのであなたのとなりにいさせてほしい。それ以上は望まないから。