二人で歩く地獄は明るい

一人で歩く地獄は真っ暗なんだよ。だから私は一人で地獄を歩き回るような愚は犯したくないしそもそも一人で灯りも無しに真っ暗なところを歩き回りたくない。私はいつまでも自分が子供のような気持ちでいるし事実全く成長していないから子供であるんだけど、体だけは大きくなってしまっているから、社会が子供でいることを許してくれないんだよね。悲しい。

地獄は怖くて暗いところだから進路とか自分で考えなきゃいけない。もう私は社会に放逐された身なので考えなきゃいけないのは進路とか将来じゃなくて、明日の夜ご飯とかどうやったら上司に気に入ってもらえるかとかそういうのだ。地獄の上司は怖い人達なので怒らせるとヤバイ、明日のご飯にありつけないかもしれない。地獄の同僚はまともな人が一人だけでそれ以外の二人はこれからの成長に期待したい。私の期待値は0.8くらいなのでもう多分無理、頑張って現状維持に努めたい。

んで、そう。一人で地獄を歩き回るのは怖い。でも、二人なら?なんだかみるみるやる気がわいてくる気がする。これは気のせいでも良い、とりあえず動いてみないとやる気はわいてこないので一番最初の理由は何でもよいのだ。大っぴらに言えることならなお良いけど後ろめたい理由でも、自分を支える芯になるなら何の問題もない。

一緒に歩いてくれる人は、仲が良ければ誰でもいい。誰かについてきてほしいわけでもなければ誰かについていきたいわけでもないので、肩を並べて一緒に歩ける人なら誰でも。それが大親友なら最高だし意中の相手なら枯れた私も恥じらう乙女のように蕾へと戻る、戻らせてください。

まあ多分、相手が誰であれ、二人なら歩く地獄はきっと明るい。